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50代以降の女性に多く見られるのが
膝関節の痛みと股関節の痛みです。
このやっかいな痛みには様々な筋が関与していますが
「大腿直筋」「内側広筋」「中間広筋」「外側広筋」の
大腿四頭筋のトリガーポイントが起こす
膝の痛みや股関節の痛みはよく見られます。
この4つの筋の中から今回は内側広筋が起こす
「幼児の夜間痛」を取り上げます。
相談に来られたのは可愛い7歳の女の子とそのご家族でした。
症状は2~3日おきに起きる夜間の足の痛みです。
この症状は3歳頃から始まり、
痛みの為に泣いて眠れないほどです。
もちろん、様々な病院を受診したそうですが、
どこでも原因不明とされて治療の方法がなく
もう4年間もつらい症状が続いています。
幼児では太ももや膝の痛み、お腹の痛みなどが
夜間に起きる事がよくありますが、
いずれも原因不明の「成長痛」とされています。
しかし筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の目でこの症状を見ますと
内側広筋が起こす夜間痛だとすぐに分かります。
彼女に「大腿部で痛みを感じますか?」と聞きますと
「いいえ・・・」というお返事です。
この内側広筋がやっかいなのは
この筋は指圧をするなどの刺激を加えないかぎり
普段は痛みを感じない事が多いという事です。
彼女の場合もこの例に漏れず、
本人は痛みを感じていませんでしたが
内側広筋の中でもトリガーポイントが生じやすい部位に
圧迫を加えますと、顔をしかめて痛みがあることを訴えました。
虚血圧迫を数回加えますと痛みが軽減しましたので
ご家族の方に毎日この筋に優しい指圧をすることと
就寝前に15分ほど温湿布することをお願いしました。
それから数ヶ月が経過しましたが
その後は1回も夜間痛が起きていないというご報告がありました。
彼女の場合3歳頃に起きましたので
「痛い」とい表現をすることが出来ましたが
もっと幼い時期でもこの痛みは起きる事があるとされています。
従いまして、お腹が空いているわけでもない、
おむつが汚れているわけでもない場合に赤ちゃんが夜泣きする場合は
腹部や大腿部のトリガーポイントが起こしている痛みの可能性があります。
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趣味は五十の手習いで始めた写真撮影。
カイロプラクティック、オステオパシー、整体法、心身医学などの研究を通して、故ジョン・F・ケネディ大統領の主治医だったトラベル博士と、航空宇宙医学の研究者だったサイモン博士が発表した「筋膜痛と機能障害」の論文に出会い、トリガーポイントの存在を知る。
その後、トリガーポイント・ブロックで治療を行われている、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生に出会い、痛みの原因がトリガーポイントにある事を確信する。
トリガーポイントの考え方を整体法治療プログラムに取り入れた、「トリガーポイント整体法」と、自分で痛みを軽減する「トリガーポイント・エクササイズ」を開発し、後進の育成に力を注いでいる。
また、トリガーポイントの事を多くの方に知って頂く事が、痛みで苦しんでいる方々に光と希望を与え、痛みを軽減する事になると、講演会などを通じて啓蒙活動を行っている。