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胆石の方が右肩に痛みを感じたり、心疾患の方が左腕に痛みを感じたりする現象を「関連痛」と言い、医療界でも診断に使われているように、痛みと内蔵機能の低下は深い関連性があります。
チェコの医師カレル・ルイ氏は。痛みと内臓疾患に関して次のように述べています。
MelzacとWall(1965)、そしてMilneら(1981)は、一つの分節内のすべての構造から来る侵害刺激は、脊髄基底核の第5層の細胞に集まることを示した。これはもちろんつい感関節の関節包内の受容器から来る痛みや、内臓から来る痛みにもあてはまる。
従って、運動系が内臓痛を模しやすく、内臓痛が運動系の痛みを模しやすいことや、これが鑑別診断において考慮すべき重要な部分を構成していることは容易に理解できる。
もし分節障害(ブロック、筋スパズム、痛点など)の治療後に、再発の傾向がみられれば、内臓疾患が以前として活動的であるか、それとも内臓疾患もまた再発していると結論づけなければならない。
これは、われわれには診断の為ばかりでなく予後の為にも重要な情報源があることを示している。
このように、痛みが内臓疾患から来ているかを鑑別することも需要ですし、内臓疾患が痛みを治りにくくしたり、増強している点も見逃せないのです。また、筋のトラブルが内蔵機能の低下を招き、痛みが悪循環することから、痛み治療において、内蔵機能との関連は重要なテーマであると言えます。
長年、痛みで苦しんでおられる方は、多くの場合内蔵機能に低下がみられ、このために痛み治療に反応しにくく、また再発しやすい体質になっている事があります。このような場合は、内蔵機能の回復を図る徒手療法が効果を発揮します。
オステオパシードクターのチャップマン氏は、内蔵機能の低下が体表面の痛点として表れる事を示し、その痛点の治療によって、内蔵機能を回復させる徒手療法(チャップマン反射)を開発しています。
京都市の名倉堂接骨院の稲川先生が、ブログでこのチャップマン反射の治療法を紹介されていますので、参考にされて下さい。
・甲状腺 心疾患⇒
・喘息、肺炎、気道の疾患⇒
・むくみ 全身の倦怠感 重度のうつ症状⇒
・肩、腕、手、指の激しい痛み。特に夜間に悪化する痛み⇒
など、13項目に亘って書いておられます。
トリガーポイント関連のリンク先として「痛み専門治療室 Heart」さんを追加させて頂きました。
「痛み専門治療室 Heart」 の亀田祐旭先生は、身体の冷えや腸内環境から体液の循環が低下する事によって、筋の緊張がトリガーポイントを生じさせるという観点から、単に局所の治療だけにとどまらない施術を行われています。
5年ほど前に、加茂淳先生の講演をお聞きになった経験から、トリガーポイントが痛みの本体である事を確信し、トリガーポイントの治療に専念されていています。
名古屋市周辺の方はぜひご相談下さい。
痛み専門治療室 Heart さんのサイトはこちら⇒
トリガーポイント関連リンクはこちら ⇒
大分市の山下クリニックの山下徳治郎先生がサイトをリニューアルされました。
「痛み」と「不定愁訴」の治療を前面に打ち出されています。
九州地区ではトリガーポイント治療をされる医療機関が少ないので
サイトのリニューアルを契機に
山下先生がますますご活躍される事と期待しています。
山下クリニック⇒
現在の痛み治療には多くの方が疑問を持っていると思います。
しかし、それを何とかしようと、実際に行動を起こしている方は少ないでしょう。
腰痛患者の撲滅を目指す「グリーンライトネットワーク」という組織があります。岩手県奥州市在住の高橋直子さんが代表をされているボランティア組織で、腰痛の見方や考え方を変えるという「認識療法」や、操体法や自力整体法などの運動療法の普及活動をされています。
私も以前少しだけお手伝いをさせて頂いた関係で、このほど代表の高橋さんから「腰痛患者さんのためのガイドブック」をプレゼントして頂きました。
主な内容は次の通りです。
1,腰痛患者は増え続けている!
2,現代の腰痛治療に決め手はない!?
3,今まで言われてきた腰痛常識は本当?
4,腰痛の常識を検証してみましょう。
5,専門家の見解
6.腰痛診療ガイドライン
7.腰痛になっても安心!安全!ほとんどの腰痛は自然治癒します!
8.「イエローフラッグ」とは??
9.もし腰痛が発症したら・・・
10.イエローフラッグを減らしましょう!
11.腰痛克服の為のゴールデンルール
これを読むと腰痛への恐れや不安が減り、腰痛克服への希望が見えて来ると思います。
私も治療の中で「認識療法」を重要視していますが、このような活動が拡がることを切に願います。
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趣味は五十の手習いで始めた写真撮影。
カイロプラクティック、オステオパシー、整体法、心身医学などの研究を通して、故ジョン・F・ケネディ大統領の主治医だったトラベル博士と、航空宇宙医学の研究者だったサイモン博士が発表した「筋膜痛と機能障害」の論文に出会い、トリガーポイントの存在を知る。
その後、トリガーポイント・ブロックで治療を行われている、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生に出会い、痛みの原因がトリガーポイントにある事を確信する。
トリガーポイントの考え方を整体法治療プログラムに取り入れた、「トリガーポイント整体法」と、自分で痛みを軽減する「トリガーポイント・エクササイズ」を開発し、後進の育成に力を注いでいる。
また、トリガーポイントの事を多くの方に知って頂く事が、痛みで苦しんでいる方々に光と希望を与え、痛みを軽減する事になると、講演会などを通じて啓蒙活動を行っている。