人気ブログランキングへ 痛みで困っている方々に・・・ 2009年10月
Admin / Write / Res
このブログは痛みで困っている方に 笑顔を取り戻して頂きたいという思いで綴っています。
<< 09   2009/10   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31     11 >>
突然訪れる激痛!

ぎっくり腰を起こして以来、
長年にわたって腰の重さやだるさを訴える方は多いものです。

そして、1年に数度とか、数年に1度、
必ずぎっくり腰を起こすという悩みをお持ちの方もいます。

youtuu.jpg










さて、このぎっくり腰はさまざまなきっかけで起きています。
・ちょっと腰をひねった時、
・椅子から立ち上がった時
・草取りをした後
・物を持った時に「ピキッ」と来た。

また、「朝起きた時に何となく違和感があり、それがだんだん強くなって動けなくなった。」
など、原因はっきりしない場合もあります。

痛みがひどい場合は、歩くこともままならなくなりますし
何とか歩けても、ちょっとした動作で痛みが走ります。

少し良くなって来ても、
「前屈みが出来ない」
「靴下がはけない、ズボンがはけない」
「寝返りができない」
などさまざまな障害がしばらくの間残ります。

これらの痛みは、お尻、仙骨、腰椎付近、
そして背中のあたりと腰から背中で感じます。

多くの場合、これらの痛む場所に
湿布を貼ってこの痛みを何とか緩和しようとします。

そこでトリガーポイントが起こす痛みの特徴である
「関連痛」を思い起こして頂きたいのです。

「関連痛」というのは、簡単に言いますと、痛む場所と原因の場所が違う現象です。

通常は痛む場所に原因があるというのが常識ですが
痛みの原因となるトリガーポイントが、
かなり離れた場所で痛みを感じさせることがあります。

※「関連痛」について詳しく知りたい方は⇒クリック

実はぎっくり腰の痛みもこの「関連痛」の目で見なければなりません。

ぎっくり腰の場合は、ちょっとした動きで痛みを発しますので
動診などで痛みの原因を掴むのが難しそうに感じますが、
ギックリ腰を起こした時の状況や、
痛みを防御する姿勢で、かなり的確に原因筋を把握することが出来ます。

ぎっくり腰を起こした原因がはっきりしていて、それが
「椅子から立ち上がろうとした時」
「草取りをした後で・・・」
「床に落ちた物を拾おうとした時」
などの場合は、腰で強烈な痛みを感じていても
多くの場合腹部や脚の筋に原因があります。

腰の強烈な痛みに目を奪われず
関連痛の目と、筋肉は収縮する時に痛むという原則で
原因となっている筋を見つけることが大切です。

50代以降の女性に多く見られるのが
膝関節の痛みと股関節の痛みです。

このやっかいな痛みには様々な筋が関与していますが
「大腿直筋」「内側広筋」「中間広筋」「外側広筋」の
大腿四頭筋のトリガーポイントが起こす
膝の痛みや股関節の痛みはよく見られます。

この4つの筋の中から今回は内側広筋が起こす
「幼児の夜間痛」を取り上げます。

naisokukoukin.jpg









相談に来られたのは可愛い7歳の女の子とそのご家族でした。

症状は2~3日おきに起きる夜間の足の痛みです。

この症状は3歳頃から始まり、
痛みの為に泣いて眠れないほどです。

もちろん、様々な病院を受診したそうですが、
どこでも原因不明とされて治療の方法がなく
もう4年間もつらい症状が続いています。

幼児では太ももや膝の痛み、お腹の痛みなどが
夜間に起きる事がよくありますが、
いずれも原因不明の「成長痛」とされています。

しかし筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の目でこの症状を見ますと
内側広筋が起こす夜間痛だとすぐに分かります。

彼女に「大腿部で痛みを感じますか?」と聞きますと
「いいえ・・・」というお返事です。

この内側広筋がやっかいなのは
この筋は指圧をするなどの刺激を加えないかぎり
普段は痛みを感じない事が多いという事です。

彼女の場合もこの例に漏れず、
本人は痛みを感じていませんでしたが
内側広筋の中でもトリガーポイントが生じやすい部位に
圧迫を加えますと、顔をしかめて痛みがあることを訴えました。

虚血圧迫を数回加えますと痛みが軽減しましたので
ご家族の方に毎日この筋に優しい指圧をすることと
就寝前に15分ほど温湿布することをお願いしました。

それから数ヶ月が経過しましたが
その後は1回も夜間痛が起きていないというご報告がありました。

彼女の場合3歳頃に起きましたので
「痛い」とい表現をすることが出来ましたが
もっと幼い時期でもこの痛みは起きる事があるとされています。

従いまして、お腹が空いているわけでもない、
おむつが汚れているわけでもない場合に赤ちゃんが夜泣きする場合は
腹部や大腿部のトリガーポイントが起こしている痛みの可能性があります。

以前にも書きましたが、
「痛み」を緩和するために大切な事は
毎日のホーム・エクササイズです。

onaka.jpg






特に長年痛みや凝りで苦しんでおあれる方、
ちょっとした運動や労働で痛みや凝りが出やすい方にとって
ホーム・エクササイズは欠かせません。

しかし世の中には様々な体操法や
自己治療法がありますので、
「腰痛にはどれをすればいいんですか?」
「どんなことをするのが効果的ですか?」
「トリガーポイントを弛める方法を教えて下さい」
と言ったご質問やご要望が毎日のように来ています。

そこで今回は「腰痛」「背痛」の為の
トリガーポイント・エクササイズをご紹介します。

これまで書いて来ましたように
腰痛や背痛には腹部の筋が重要な関わりを持っています。

ですから、「腰痛」「背痛」を緩和するには
お腹のトリガーポイント・エクササイズも併せて行います。

【トリガーポイント・エクササイズのやり方】

トリガーポイントを弛める方法としては
次のようなものがあります。

道具無しでも出来ますが、
テニスボールやゴムバンドを使うとより効果的です。

①虚血圧迫
 (押すと「ズーン」という響くようなところは
  じわーっと20~30秒押し続ける虚血圧迫で痛みを緩和します)

②テニスボール・マッサージ
 (10秒間で2~3cmという、ゆっくりとした動きでほぐします。)
③ストレッチング
④虚血圧迫+ストレッチング
⑤等尺性収縮
⑥温湿布

エクササイズでは①~⑤を行って
その後温湿布やお風呂で温めるなどを行います。


【注意すること】

●強くし過ぎないこと、やり過ぎないこと。


 テニスボールを当てたり、ストレッチをすると
 縮んでいた筋が弛んでとても気持ちがいいものです。
 その為、ついつい強くし過ぎたり、時間を掛けすぎたり
 何度も、何度も行ってしまいがちです。 
 
 1回の虚血圧迫やストレッチは優しめに行い
 回数も3回程度にして下さい。

 そして1日に行う回数も3回程度にして下さい。

 強くし過ぎたり、時間を掛けすぎますと
 かえって筋肉に負担をかけたり、損傷をさせる場合がありますので、
 この事を守っていただきますようお願いします。

【「腰痛」「背痛」のための
 トリガーポイント・エクササイズ】


①腰背部のトリガーポイントを弛める。

1-1 まずテニスボールを絨毯の上か、お布団の上に置きます。
   注)床の上では効き過ぎる場合があります。

ball.jpg






1-2 仰向けになりながら、テニスボールの上に腰や背中を載せます。

senaka2.jpg







1-3 膝を立てて、脚や肘や頭で体重をコントロールしながら
   腰や背中をマッサージします。

   注)マッサージのスピードは10秒間で2~3cmという
     ゆっくりとしたスピードで行い、
     ゴリゴリしないようにして下さい。

aenaka1.jpg







1-4 マッサージをしていると、
  「ズーン」と響くような感じの所に出会う事があります。
  この時は、その場所で動きを止めて、
  20~30秒間やさしく押し続けます。

  すると痛みが和らいできます。
  和らいできましたら、もう少し強めに押して
  痛みが和らぐのを待ちます。

  これを2~3回繰り返して下さい。 


1-4 腰背部をストレッチングする。

  テニスボールをはずして、両膝を胸元に引きつけて
  腰から背中をストレッチングします。

senaka.jpg







② 腹部のトリガーポイントを弛める

2-1 まずテニスボールを絨毯の上か、お布団の上に置きます。
   注)床の上では効き過ぎる場合があります。

onaka1.jpg





   
2-2 うつ伏せになりながらテニスボールの上にお腹を載せます。
   場所は恥骨のすぐ上の辺りです。

   この時ボールの指圧の効きが悪いと感じた場合は
   上記の写真のように、タオルなどを折りたたんで
   その上にテニスボールを載せて行います。

   タオルの厚さで効き具合を調整して下さい。

onaka2.jpg






2-3 腹部の指圧&ストレッチング

  肘を立てて胸を起こして行きますと
  腹部の筋が伸びてきますし、
  お腹に当てたテニスボールが気持ちよく指圧してくれます。

  身体を起こしたり、ゆっくりと左右に動かして
  腹部を指圧&ストレッチングします。

onaka3.jpg







2-4 次いで、肋骨の下の胃の辺りにテニスボールを移動して
   上記と同様に行います。
   
   ※どちらも3回ずつほど行って下さい。

2-5 仕上げのストレッチング

  テニスボールをはずして、
  うつ伏せの状態から腕を立てて
  胸をゆっくりと起こして行き、腹部をストレッチングします。

  この時、お腹や腰を力を抜いて行うことと
  骨盤の部分が床から離れないように注意して下さい。

  また、胸を起こし難い場合は
  出来るところまででOKです。

  少しストレッチングするだけでも
  充分に効果があります。

onaka.jpg 
トリガーポイント研究所に相談に来られる方々の中には
小中学生の頃から肩こりや頭痛があったという方がおられます。

子どもさんが訴える片頭痛の20%に腹痛発作(顔面蒼白、嘔気・嘔吐)が伴う事があり、
このような症状を「腹部片頭痛」とか「腹性頭痛」と言います。
しかも大部分の方は、成人になって片頭痛を発症する事が分かっています。

私はこの腹部片頭痛は消化器や腹部の諸筋の緊張が
起こしている可能性が高いと思っています。

実際、強い偏頭痛がある場合、
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)で考えますと
「胸鎖乳突筋」「後頸部の諸筋」「僧帽筋」などのトリガーポイントをチェックしますが
それらのトリガーポイントを緩和しても
ほとんど痛みに変化がない事があります。

このような場合、腹部の諸筋を弛めますと
頭痛がウソのように軽くなることがあります。

また、このような症状を訴える方は
頭痛だけでなく、「腰痛」「肘の痛み」「膝の痛み」など
全身性の痛みを感じておられる方が少なくありません。

これらの症状の機序を次のように考えています。

腹部の諸筋や消化器に緊張があると、
腹圧が上がるため、横隔膜が充分に働けません。
その為呼吸の際、胸郭が充分に拡大せず、
肩で呼吸するようになります。

また腹部の諸筋の緊張は
肋骨を引き下げる事とになりますので
これも胸郭の拡がりを阻害し
肩呼吸をする事になります。

肩で呼吸をすると言うことは
呼吸補助筋の斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋、肩甲挙筋など
首肩の筋を緊張させます。
特に首の後側が強く凝ります。

これらのことは辛い肩こりや頭痛をもたらします。

さらに斜角筋の緊張は、腕への神経や血流を阻害するため
肩、肘、指先の痛みやこわばりを作るようになります。

また腹部の諸筋は腰背部に関連の痛みを作りますので
腰痛や背痛を感じます。

腰背部の筋は臀部や大腿部に痛みを作りますので
やがては臀部や大腿部、股関節、膝などにも痛みが出るようになります。

このようにして、腹部の緊張が
全身性の症状となっている可能性があります。

幼少時から頭痛や肩こりがあった方や
全身性の症状でお困りの方は、
腹部のマッサージやストレッチを行ってみて下さい。
故ケネディ大統領の主治医だったトラベル博士は
1946年に小臀筋の前方部および後方部トリガーポイントが
下肢の外側面と後側面を下方に下る痛みの原因であることを発見しています。

もちろんいわゆる坐骨神経痛と言われている症状は
小臀筋だけでなく、中臀筋や梨状筋などが起こす痛みも含まれていますので
実際の診断の際は、どの筋のトリガーポイントが関与しているかを診なければなりませんが
60年以上も前から、これらの筋が
お尻や脚の方へ痛みを感じさせる事が分かっていたのです。

本日トリガーポイント研究所に相談に来られた方は70代の女性で、
立っているとお尻から脚にかけて怠さや痛みがでると言うことでした。

すでに3年前に股関節の痛みがひどく
股関節の置換手術を受けられています。

股関節の痛みは無くなったが
腰から脚の痛みは変わらないというご相談でした。

臀部の諸筋に強い緊張がみられ
ハムストリング筋や大腿四頭筋
そして下腿の筋も硬直していて
脚から力が抜けない状態です。

これらの筋に等尺性収縮を行いましたら
ふ~っと緊張が緩みました。

「身体全体が軽くなりました!」と喜ばれていました。

このような症状で困っている方は
全国では相当な数に上ると思われます。

一日も早く全国各地でトリガーポイントに目を向けた
治療が行われる事を願ってやみません。

坐骨神経痛についてはトリガーポイント研修所の
5-2 誤診されてきた筋・筋膜痛 を参照してください。
【カウンターストレインとトリガーポイント】

オステオパシーのテクニックの一つに
「カウンターストレイン」という手技があります。

筋肉が異常を起こしている場合
その起始と停止を近づけて、弛んだ状態にしてあげて
90秒間その位置を保つと、異常緊張が取れ
痛みが緩和するというテクニックです。

このテクニックのすばらしさは
患者さんに負担が掛かりませんし、
即効性があり、しかも治療効果の持続性も高いと言うことにあります。

このカウンターストレインを開発したジョーンズ博士は

『患者が痛いと訴えるところに騙されないようにしなさい。
原因となる圧痛点はその筋ではなく拮抗筋に見つかることが多い。』

と述べられています。

これは痛み治療ではとても重要な視点だと思っています。

トリガーポイントの特徴は関連痛ですが
背中側のトリガーポイントが腹部側へ痛みを感じさせたり
逆にお腹側のトリガーポイントが背中に痛みを感じさせることは
とてもよく見られる現象です。

その意味で、痛いところだけを治療するという方法では
痛みの原因の多くを見逃している事になります。

※「関連痛」については
  背中の痛みと関連痛 を参照してください。

先日背部の痛みについて書きましたが
腸腰筋のトリガーポイントも背部痛を作る筋として重要です。


d6520b17.jpg









(図はMyofaciai Pain and Dysfunction The Trigger Point Manualより引用)


Ingberは腰椎椎間板異常で椎弓切除術を施したにも関わらず、
持続的な背部痛を訴える患者の腸腰筋にトリガーポイント・ブロック注射を行い、
伸展訓練を行った所、症状が緩和したと報告しています。
 (Arch phys Rehabil 70:382-386.1989)

腸腰筋は起立すると痛みが増大し、
横臥時は軽くなる傾向がありますので
そのような状況があるかどうか、
背部痛の診断の時に問診する必要があります。

その他、大腿部前部へも痛みを放散することがありますし
椅子に深く座った状態からの立ち上がる時に
痛みを感じる事があります。

背中の痛みなので、どうしても背部の筋に目が行きがちですが
かなりの割合で腹直筋や腸腰筋の
トリガーポイントが起こしている症例に出会います。 

カレンダー
09 2009/10 11
S M T W T F S
1 3
4 6 7 8 9 10
12 14 16 17
18 20 21 22 23 24
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
プロフィール
HN:
佐藤 恒士
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1952/10/27
趣味:
写真撮影
自己紹介:
福岡県福岡市在住。

趣味は五十の手習いで始めた写真撮影。

カイロプラクティック、オステオパシー、整体法、心身医学などの研究を通して、故ジョン・F・ケネディ大統領の主治医だったトラベル博士と、航空宇宙医学の研究者だったサイモン博士が発表した「筋膜痛と機能障害」の論文に出会い、トリガーポイントの存在を知る。

その後、トリガーポイント・ブロックで治療を行われている、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生に出会い、痛みの原因がトリガーポイントにある事を確信する。

トリガーポイントの考え方を整体法治療プログラムに取り入れた、「トリガーポイント整体法」と、自分で痛みを軽減する「トリガーポイント・エクササイズ」を開発し、後進の育成に力を注いでいる。

また、トリガーポイントの事を多くの方に知って頂く事が、痛みで苦しんでいる方々に光と希望を与え、痛みを軽減する事になると、講演会などを通じて啓蒙活動を行っている。
バーコード
ブログ内検索
Copyright ©  痛みで困っている方々に・・・ All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
SEO 忍者ブログ